後で困らないために、相続について学ぼう!

相続相続についての問題は、誰にでも身近に起こりうる出来事。 身内が亡くなって悲しみに暮れる時期でもあるでしょうが、早めに動き始めないと期限に間に合わなくなってしまいます。
相続人で話し合い、取り決めていくことになりますが、意外とスムーズにいかないのが相続の難しいところ。 相続について備えておきたい基本的な知識をお伝えしますね。
親族が他界しましたが、相続についての手続きはいつまでにやればいいのでしょうか?
相続税の申告日というのは、相続が発生した日(被相続人が亡くなって)から10ヵ月後とされています。10ヶ月と聞くと、まだ10ヶ月もあると考える方も多いのですが、相続についての手続きの内容は実はとても複雑です。
必要な書類を取得したり、相続人で話し合いをしたりと、結論が出るまでに時間がかかりますので、早めに取りかかってくださいね。
相続についての流れを簡単に教えてください。
では、被相続人の葬儀が終わってから、相続についての流れを、簡単ではありますがご説明しますね。

①遺言書の有無を確認

被相続人の意志が書かれているものが遺言書です。まずは被相続人が残しているかどうかを確認しましょう。

②相続人の調査・確認

法定相続人を調査します。戸籍を取り寄せたりと色々な書類を集めて確定する必要があります。

③相続する財産についての確認

実際に被相続人の財産を調査していきます。借金などの負債も財産になります。

④遺産分割の協議、協議書を作成

相続人で遺産分割の協議を行います。全員が納得した上で決定する必要があるので、話し合いは必要不可欠です。

⑤相続税の有無を確認、計算

分割の協議が終われば、次に相続税がかかるかどうかを確認します。

⑥遺産の名義変更

実際に遺産を分割し、名義を変更していきます。

⑦相続税の申告

相続税がかかる場合は、最後に税金を納めます。 これが相続について必要な手続きです。また、簡単にお話しているので、かなり省いている部分があります。
細かい部分をお話するとまだまだやらなければならないことはたくさんありますよ。また、ひとつひとつの確認や調査に対して、証明となる書類を揃える時間などもプラスされるので、時間と労力がかかるのです。
資産となる項目とは何がありますか?
  • 預金・現金:普通預金から定期預金、自宅に保管しておいた現金までです。調査の際は、実際に取引をしていた銀行を調べる必要がありますね。
    自分の貯金をどこで預けているかと明言しておいてくれる方はあまりいませんので、相続の際に調査しましょう。
  • 不動産:持ち家で、被相続人名義の不動産も資産のひとつです。被相続人が亡くなってからご家族の違う人が住んでいる場合でも、あくまで基準は名義となります。
    もし相続人の中で家をそのまま継ぎたい人がいれば、相続について関係する相続人全員の承諾を得て初めて名義変更ができます。
  • 株・証券:資産運用のために株を行っていた場合、これらも全て資産となります。これが意外と調査しづらく、預金同様に調べる手間はかかってしまうでしょう。
  • 生命保険:相続についての生命保険は少し複雑です。被相続人が自分自身にかけていた保険に関しては、被相続人の資産となります。
    受取人が別に指定されているものは、被相続人が支払いをしていても、基本的には指定されている受取人のものとなりますので、違いを知っておきましょう。
そして、もちろんプラスの資産だけではありません。相続について知識がないと、プラスばかりと思い込んでしまいがちですが、マイナスの資産もあるということを忘れないでくださいね。
  • 借金:どこかに借金がある場合、被相続人が亡くなったからといって消えるわけではありません。プラスの資産と同時にマイナスの資産も一緒に相続となります。
  • 住宅ローン:ローン返済中ならば、そのローンもそのまま残ります。死亡時にローンが相殺される団体信用生命保険というものがあり、それに加入している場合は、ローンは相続しなくてもよくなります。
これら全てを調査し、確認のうえで相続を進めることとなります。相続についての資産の考え方は、とにかく被相続人の名義であるもの、全てです。
相続税は、相続したら絶対に発生するのでしょうか?
※ここに書いてある税法は、2009年現在ものです。相続税法改正もありますので、必ず直近の情報を取得してください。
いいえ、相続で相続税が発生するのは、全体のおおよそ5%となっています。資産全てに対して相続税がすぐにかかってくるものではありません。
現在定められている控除額は、基礎控除が5,000万円、プラス法定相続人1人当たり1,000万円ずつの控除が認められています。それ以上の資産がある場合のみ、相続税がかかるのです。
じゃあ控除額内に納めようと思うでしょうが、被相続人名義の資産を、どうこうできるものではありませんので、申告漏れにはならないようにしっかりと相続税は申告してくださいね。申告漏れは、「脱税」という重い罪になりますよ。
相続で多額の現金が手元に…これをどうするべきか、アドバイスをお願いします。
いきなり自分の資産となったもの、一体これをどうするべきか迷う方は非常に多いです。被相続人から受け継いだ資産でもありますし、何となく気が引けるのですね。被相続人の資産だからといって、触らずに取っておくのがいいというわけでもありませんが、ムダにしないように使い道を考えましょう。
使い道としてオススメなのは、資産運用の資金とすることです。今まで手元になかったお金ですから、これをどう使うか、今後の予定には入っていなかったお金ですから、運用資金としてこれほど最適なお金はありません。 同じ銀行に預けるにしても、普通預金よりも定期預金にするなど、少しずつでいいので運用を始めてみてはいかがでしょうか。
相続やその後の資産運用について相談できるところはないの?
実際に相続についての問題に直面した場合、相続人たちで色々と進めていかなくてはなりません。とはいえ、それぞれ自分の生活もあるでしょうし、相続人で集まる時間にも限りがあります。誰か1人ばかりの負担にしてしまうのも酷ですよね。
そこで力となってくれるのは、お金のプロです。 お金に関する知識を横断的に持っているフィナンシャルプランナーなら、相続についてだけでなく、その後の運用まで、まとめて相談可能です。ただ、フィナンシャルプランナーに相談するにしても、相談料が発生します。
特に相続は、完結するまでに何度も相談したいことが発生するはず。 相談した回数だけお金がかかりますから、そのコストはばかになりません。 そこでご提案なのですが、同じお金をかけるなら、あなた自身がフィナンシャルプランナーの勉強をしてみてはいかがでしょうか?
この資格の勉強には、税金や投資、保険や資金計画など、お金に関する知識が網羅されています。 具体的にどんな知識が身に付くのか知りたい方は、こちらのコラム「FPのメリットと魅力」を覗いてみてくださいね。 ご自身の生活に活かすのであれば、2級または3級の資格で十分です。正しい知識があれば、相続についての節税対策もできますし、その後の資産を運用する方法までも、自分自身のチカラで最善の方法を選べますよ!

このページの参考サイト

コラム:『FPのメリットと魅力

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