個人向け社債は利率0.5%~3%!倒産しない限り元本割れなし!

社債の利率について調べる
ここでは、「企業が発行する借金の借用書」である「社債」の活用方法についてご説明していきます。 借金の借用書ですから、つまり購入すると、その会社にお金を貸したことになります。
そして満期になると、定められた利率にしたがって、利息がついて戻ってきます。利率は0.5%~1%までと、ものによっては普通口座の約6倍以上。株式のように、運用する上での難しい知識は要りませんから、初心者の人にもおすすめです。
社債の利率は、どうなっているのですか?
個人向け社債の利率は、社債の種類で大きく二分されます。
  • 普通社債…利率は0.5~1%程度であることが一般的です。
  • 劣後債…普通社債よりリスクが高く、その分利率も良く、最大3%を超える利率のものまであります。
    何故リスクが高めなのかと言うと、社債を発行している会社が倒産した場合に、この社債以外のものから返済が行わるという決まりがあります。そのため、劣後債にまで返済を回せる可能性が低く、万一の時にお金を回収しにくい社債です。
普通口座の利率が0.01%~0.08%、定期預金でも利率は0.025%~1%までです。普通口座と普通社債の利率の差は、少なくとも約6倍になります。
定期預金の場合、利率が1%近い定期預金は、ネット銀行がほとんど。 もしネット銀行の利用を視野に入れていないのであれば、定期預金と比較しても、社債の方が2倍~4倍高い利率となります。 元本割れのリスクは発行元企業の倒産だけですから、社債はローリスクで利率の良い運用方法であることが、お分かり頂けると思います。
企業にお金を貸す、ということは、銀行に預けるのとかなり違いますよね?
いいえ、銀行にお金を預けるということは、「銀行にお金を貸している」のと同じことなのです。 銀行は、皆さんから「借りた」お金をもとにローン貸付などの運用を行い、その利息で利益を得ています。
そのため、銀行口座に預入をしている人も、誰かにお金を貸している人も、同様に「債権者」と呼ばれます。ここで、債権についてご説明しておきましょう。 債権とは一般的に、「特定の人に一定の行為を行うよう請求できる権利」を指します。 実は、お金のやりとり以外でも、使われる単語です。
債権の種類 内容と特徴
金銭債権 <内容> 預金、受取手形、売掛金、貸付金等などの、お金の支払いを求めることができる権利。 <特徴>
  • 金銭の価値が下がってもその分を補填しなくて良い
  • 債権の目的物が消滅することによる、「履行不能」にならない(通貨が世の中から無くなることはないため。)
  • どの通貨を使って弁済しても良い
  • 返済の遅延には、年5分の法定利率で損害金が発生する
  • 損害金の請求時、債務者が損害の証明をする必要が無い
  • 天災などやむを得ない場合でも、債務の責任がなくなることはない
利息債権 <内容> 利息の支払いを求めることができる権利。 <特徴>
  • 契約で利率の割合を決めた場合には、その利率が適用される
  • もし利率について何も規定をしなければ、民法に従い、年5分の割合が適用される
特定物債権 <内容> 品物を買った時などある特定の物を引き渡すよう請求できる権利。 <特徴>
  • 引き渡しの時期の状態で、その品物を引き渡せばよい
  • もし引き渡す物が消滅した場合には、「履行不能」として債権も消滅する
  • 引き渡す物の消滅が、債務者の責任による場合には、債権者が損害賠償、または契約解除ができる
種類債権 <内容> ある種類の物のうち、一定量の引渡しを請求できる権利。例えば、山積みのキャベツの中から、どれでもいいから4個購入する契約をした場合など。 <特徴>
  • 引き渡すべき物のランクが契約などで決まっていない場合には、「中等の品質を有する物」を引き渡すという決まりがある
  • 引き渡すものが消滅した場合には、債務者は他のものを調達して引き渡す義務がある
選択債権 <内容> 債権の目的物が、数個の物の中からどれかを選ぶことによって決まる債権。たとえば、現金1000万円とフェラーリの車、どちらか好きな方をもらうという贈与契約がこれに該当。 <特徴>
  • 相手に意思表示することで、選択する権利を行使する
  • 一度選択をしたら、相手の承認がないと撤回できない
  • もし、選ぶべきものの一部が消滅などした時には、残っているものの中から選ぶ
このように比較してみると、金銭の債権は、消滅するということが無いことがお分かりいただけると思います。
また、利息債権も、民法によって規定された権利。 「お金を貸し、その利息でお金を増やす」ということは、法律に守られた、低リスクな運用方法と言えます。
購入に際してのアドバイスがあったら聞かせてください
先ほどもお伝えしたように、社債のリスクは「倒産」です。 どんなに利率の良い社債でも、発行元が倒産すれば、債権が回収しきれず元本割れする可能性があります。
倒産しそうな会社の社債を購入してしまわないために、社債を発行している企業の、信用力を判断する必要があります。 その判断に活用できるのが、第三者的な立場にある「格付け機関」が発行する、「格付け情報」。
格付けの仕方はその機関によって異なりますが、世界的大手の格付け機関であるアメリカのスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)では、社債に対して下記のような評価を行っています。
AAA 債務履行能力が極めて高い
AA 債務履行能力が非常に高い
A 上位2つより、経済環境悪化の影響を受けやすい
BBB 債務履行能力は十分だが、A以上より、経済環境悪化の影響を受けやすい
BB 経済環境悪化の場合、債務履行能力が不十分になることが考えられる
B BBの格付けよりも、債務履行能力が不十分となる可能性が高い
CCC 債務不履行の可能性を持ち、債務履行能力は財務経済状況に依存している
CC 債務不履行の可能性が非常に高い
C 現在、破産法に基づく申請中だが、債務の支払いは引き続き行われている
D 債務不履行の状況となっている
一般にAAA~BBBまでが、投資するのに適していると言われています。 購入を検討する場合、Aなら満期までの期間が3年まで、BBBなら2年までにしておくのが無難です。 社債は、満期の前に証券会社に買い取ってもらうこともできます。
しかし市場が少ない個人向け社債は、買い値より低い引き取り金額になる可能性もあります。 途中で解約しなくて済むよう、事前調査はしっかりしておきましょう。

社債での運用に不安を感じている皆様へ

以上、社債についてお話してきました。 出来る限り分かりやすくご説明したつもりですので、ご理解いただければ幸いです。 ただし、社債について知ったからと言って、すぐに資産運用が始められるとは思わないで下さい。
投資の知識だけでは、万全の運用を行うことはできません。 資産運用を行うためには投資の知識以外に、
  • 収支の見直し方法
  • 生命保険や損害保険
  • 生活にかかる税金
  • 住宅ローンの仕組みや捉え方
など、多岐にわたる知識が必要になります。
それは、「これからかかるお金」を把握して、マネープランを立てる必要があるからです。 投資で収入が増えても、支出の管理ができなくては意味がありません。支出の管理だけしても、投資でお金を増やせなければ、収入以上の余裕は望めません。資産運用とは、投資でお金を増やせる知識と、計画的な支出をするための知識の両輪が揃って、はじめてできるものだということを肝に銘じて下さい。
では、どう克服するかを考えたときに、FPの資格を取得してしまうというのは一つの手段だと思います。こちらのコラム「FPの魅力とメリット」で、資格について詳しく紹介されていますよ♪

このページの参考サイト

コラム:『FPの魅力とメリット

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